嚥下障害(えんげしょうがい)
嚥下障害とは、食べ物や飲み物を飲み込むのが難しい状態を指します。通常、食べ物を口に入れると、自然にのどを通って胃に送られますが、嚥下障害があると、この過程がスムーズにいきません。飲み込むときにむせたり、食べ物がのどに詰まったりすることがあり、ひどい場合は、食べ物や飲み物が気管に入ってしまい、誤嚥(ごえん)を引き起こすことがあります。これは、窒息や肺炎の原因にもなり得ます。嚥下障害は、加齢や神経の病気、脳卒中などが原因で起こることが多く、高齢者によく見られます。この問題を抱えている場合は、食事の際に食べ物の固さや量、姿勢に注意し、必要に応じて医療やリハビリを受けることが大切です。
当院院長は総合病院勤務時代に嚥下ケアチーム、摂食嚥下サポートチームとして嚥下診療を2000例以上行ってまいりました。豊富な経験を活かし個々の症例にあわせて適切な指導、訓練を提供してまいります。
嚥下診療の具体的な相談例
原因疾患について
食事のむせや体重減少が出現してきました。加齢性でしょうか?それとも何か原因となる病気などがあるのでしょうか?調べて欲しい。
食事形態のUPについて
急性期疾患にて入院しました。治療が終わって病院を退院しましたが食事内容の指示がだされました(ペースト食、とろみ食など)。その後元気になってきたのですが普通の食事への変更は可能でしょうか?
食事形態のDOWNについて
徐々に摂取量も減り食事のトラブルが出現しむせたりするようになりました。このまま普通の食事でも問題ないでしょうか?とろみ剤など使用したほうがよいでしょうか?
経口摂取再開について
急性期病院にて絶飲食、胃瘻造設となりました。その後ADLも改善し元気になってきています。本人が食事を食べたいといっていますが食事可能でしょうか?
胃瘻について
主治医の指示でペースト食を食べていますが食事量も減って、体重も減少している。ADLも低下し胃瘻造設を検討したいので嚥下機能を調べて欲しい。
その他
脳血管疾患、神経筋疾患、頭頚部腫瘍などの病気で嚥下機能が低下した。他院、他施設でリハビリテーションを行いこれ以上よくならない、治療のゴールだといわれたが納得していない。まだリハビリテーションを頑張りたい。